福島第一原発の事故による全町避難で無人地帯となった福島県富岡町で、取り残された動物たちの世話をしながら暮らす男性を追った2015年公開のドキュメンタリー「ナオトひとりっきり Alone in Fukushima」の続編。 2011年の原発事故後、人の人生を金で解決しようとすることの不条理さや、命を簡単に“処分”しようとする理不尽さに納得できず、たった1人で富岡町に残り動物たちの世話を続けた松村直登さん。前作から8年、コロナ禍や東京オリンピックを経た現在も、彼は変わらず動物たちに餌をやる日々を過ごしている。町の一部は帰還宣言をしたが、多くの住民は戻ってこない。全国で原発再稼働の動きが進められる中、松村さんの生き方を見つめながら、日本の“今”を考える。 前作に続き「ハリヨの夏」の中村真夕が監督・撮影・編集を手がけた。